言い訳するとダメ？
ここでは「謝り方」を書いていくのですが、「謝る」ということにはどうしても「なぜ相手に迷惑をかけることになったのか？」を説明することがセットになりがちです。すると「説明」が「言い訳」っぽくなってしまうことがあるのです。
そもそも人間誰しも、どんなに気をつけていても、やはりミスをしてしまうことがあります。結局のところ、謝罪と関係回復の繰り返しなのかもしれませんが、それは社会人として不可欠なスキルなのでしょう。
- 謝罪の基本という観点からすれば「言い訳」はNGということになるでしょう。しかし、実際問題として、ただ単にいさぎよく謝っただけではなかなかヒビが入った人間関係を修復するには至らないのも現実です。ミスをして相手にトラブルや迷惑を与えてしまった時には、相手は当然ながら不愉快な感情が生まれていると思います。
- 実際に起きてしまったトラブルもさることながら、それよりも、自分が重視されていないという感情が更に関係を悪化させることもよくあります。いさぎよく謝罪をして、言い訳は一切しないというのもいいですが、相手のマイナス感情については、しっかり払拭させておかないと、後々が困ります。なぜトラブルになってしまったのか、経緯や背景なども説明する必要があるのではないでしょうか？
例として、待ち合わせ場所に相手が遅刻してきた場合を想像してください。「すみません、申し訳ありません！」とだけ丁重に謝罪されたとします。しかし、遅れた理由を言わない場合はどうでしょう。何か待ち合わせ自体が大した用事ではなかったように思われるかもしれません。少なくとも重視しているようには感じないでしょう。
状況説明することはやはり関係回復には必要というわけですが、それが言い逃れのように聞こえてしまったら、相手の怒りは増幅してしまうかもしれません。ここが言い訳の難しいところなのです。